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CurrentsをGoogle Chatのスペースに移行する

はじめに

Google Workspaceで提供されるSNS機能(Currents)ですが、機能廃止の案内がされており、後継機能としてGoogle Chatのスペースが利用されるようになるようです。この記事ではCurrentsのデータがどのようにGoogle Chatに移行されるのかを見ていきます。

ちなみに公式サイトのすべてのアプリケーションにはすでにCurrentsがいないです。もともとがどうだったか記憶にないですが。。

Google Workspaceアプリケーション

Currents廃止までのスケジュール

Google社の案内では、2023年早々にCurrentsをスペースにアップグレードするとなっています。ただし、アップグレード前に廃止されていく機能があり、対象は以下の通りです。さらに事前に廃止される機能が増える可能性がありGoogleのヘルプ記事に公開されるようです。

機能詳細
投稿のフォロワー数とフォロワー数に関する変更以下のカウントは算出方法に誤りがあり、また使用頻度も低かったため、この機能は削除されます。自分がフォローしているアカウントと自分がフォローされているアカウントの一覧は引き続きご確認いただけます。削除されるのはフォロー数とフォロワー数の情報のみです。
Currentsプロフィールの影響とコミュニティ情報プロフィールの使用頻度が低かったため、Currents におけるユーザーのパフォーマンスを明確に把握できていません。そのため、この機能は廃止されます。
タグの変更使用頻度の低いタグ機能は、移行前に停止されます。
[人気のタグ] のページは表示されなくなります。
[すべての投稿] ストリームに埋め込まれたアクティブなタグが削除されます。
タグの検索、フォロー中のタグ、タグのついた投稿など、タグに関するその他の操作は、この変更の影響を受けません。
モバイルのプッシュ通知に関する変更Android と iOS のプッシュ通知が無効になります。メール通知などのその他の通知には、この変更による影響はありません。
投稿の分析情報に関する変更投稿の分析情報では、投稿の閲覧、コメント、高評価、再共有の数を確認できます。使用頻度が低いため、また移行の準備のために、この機能は廃止されます。ただし、ユーザーは各自の投稿に対するコメント、高評価数、再共有数を確認できます。

Google Chatのスペースでできることを確認

スペースでは以下の機能を提供しています。機能だけを見るとプロジェクト管理で利用することを前提とされていそうな感じです。

  • チャット・スレッド表示
  • ファイル共有・管理・共同編集
  • タスク管理
  • 退職ユーザの投稿保持(ユーザが削除されても投稿は消えない)
  • Google Vaultで投稿のアーカイブ
  • DLP

Google Chatのスペースでできなくなることを確認

スペースに移行した際に、機能が提供されないものを見ていきます。スペースはSNSではないのでいかにもSNSといった機能は提供されません。また、サイトへの埋め込みが出来なくなりますので掲示板的な利用をされている会社様では影響があるかもしれません。

  • スレッドへのタイトル付け
  • Googleサイトへの埋め込み
  • タグ付け
  • フォロー

移行方法

2022年6月現在ではデータ移行を有効化するかどうかの設定のみで何がどう移行できるかを確認する手段はありません。

スペースへのデータ移行有効化

Google Chatにはスレッドにタイトルをつけることができませんので、どういった形で移行されるのか気になるところです。

移行方法についてはメーカーからの更新情報があり次第記事をアップデートしていきます。

まとめ

Googleサイトに続いて、今度はCurrentsです。企業内SNSは利用が促進されないことが多く、そもそも設計段階で機能を停止してしまうことも多々あります。

Google+から名称を変更して1年程度で廃止になるとは思ってもいませんでしたが、事前に停止する機能を見るとSNSの根幹ともいえそうなところが利用されていないから先に止めますと案内されておりはやらなかったんだというところがうかがえます。

とはいえ一部企業様では、業務の一部として利用されいることでしょうから今後のアップデートを盛り込んで記事にしていきたいと思います。

本記事が皆様の運用管理、移行の一助となりましたら幸いです。