Google Officeへの完全移行の実現性をみる
目次
はじめに
Google Workspaceの導入を検討されているユーザ様と会話すると、よく出てくる話が、「Microsoft Officeとの互換性は?」や「Microsoft Officeで作りこんだマクロって移行できるの?」です。ということで今回は後者のマクロの移行について記載していきます。
Microsoft OfficeのマクロとGoolge Officeのマクロ
そもそも論としMicrosoft OfficeとGoogle Officeでベースとなっているプログラム言語が違います。詳細は下記表の通りです。
Microsoft | ||
言語 | javaベース | VBベース |
ベースとなる言語が違えば当然簡単に移行なんてできません。そこでGoogleがコンバートツールの提供を開始しています。アプリはこちらから
Macro Converterの実力はいかに
Excel97移行のマクロで使用されているVBA(Visual Basic for Application)コードをGAS(Google Apps Script)へ変換できるかどうかチェックして、互換性レポートを出力できます。この時点で完全な互換性が確認できてしまえばツールを使ってコンバートすることで移行が完了します。
結局万能ではないツールをどこまで使うか
変換できないAPIやソースコードがあった場合は、手動での修正が必須となる。この修正はVBA側で修正してもGAS側で修正しても問題はない。うーん、この時点で一気にハードルが上がってしまいますね。。。
Google Workspaceで利用可能なプラン
利用可能なプランは下記の通りです。最上位プランでしか提供されないとはなかなかですな。3400円/ID per Monthを払ってくれるユーザがどれだけいると。。。
- Google Workspace Enterprise Plus
- G Suite Enterprise for Education
まとめ
今回ご紹介したMacro Converterは、移行のためのアセスメント(実現性)をチェックするには十分なツールであることがわかりました。提供されるライセンス縛りから、実行に踏み切れる会社様はほとんどいないでしょうね。Enterprise Plus契約してアセスメントだけ個別にサービス化しようかな。